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EF10
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 EF10は戦前の標準型貨物用電気機関車で,1934年から1942年にかけて41両が製造されました。仕様は全長18,380mm,重量97.52t,軸配置1C+C1,主電動機MT28 (225kW)x6基,1時間定格出力1350kW,最高速度75km/h,吊り掛け式となっています。製造年代によって車体に特徴があり,車体の角に丸みがあるもの,一体鋳鋼台車採用のもの,角形車体など,1次形から7次形までバリエーションがあります。また,関門トンネルでの運用における塩害対策として24, 27, 35, 37, 41の5両は外板をステンレスに張り替える改造を受けています。
■ 新製車
形式 番号 製造年 主な仕様
EF10 1‐16 1934 1次形,ヒサシ付き,EF53と同等車体,国府津機関区新製配置
17 1938 2次形,丸形半流車体,鋳鋼製台枠,エアフィルター横向き
18‐19 1938 3次形,丸形半流車体,バーフレーム台枠
20‐24 1939 4次形,丸形半流車体,鋳鋼製台枠,エアフィルター縦向き
25‐29 1940 5次形,角形車体,バーフレーム台枠
30‐33 1940 6次形,角形車体,鋳鋼製台枠
34 35‐41 1941‐1942 7次形,角形車体,バーフレーム台枠,ガーランドベンチレータ
EF10 35
No.D200_110429‐41
2011年4月29日
EF10 35
九州鉄道記念館



7次形のEF10 35号機,1END側。角形車体,バーフレーム台枠を採用したバージョンで,デッキ付きELの標準的な顔をしています。この35号機はステンレス化改造をうけており,太いステンレスの窓枠が特徴となっています。
(2022/12/11シャドウ調整)
No.D200_110429‐42
2011年4月29日
EF10 35
九州鉄道記念館


1END側デッキ。
No.D200_110429‐43
2011年4月29日
EF10 35
九州鉄道記念館
東京芝浦電機・汽車会社のメーカーズプレートが並ぶ側面。
No.D200_110429‐105
2011年4月29日
EF10 35
九州鉄道記念館
2END側をサイドから見る。[里]の区名札は門司機関区の前身である大里機関区の所属であることを表しています。
No.D200_110429‐106
2011年4月29日
EF10 35
九州鉄道記念館
非公式側側面を斜め上から。
No.D200_110429‐122
2011年4月29日
EF10 35
九州鉄道記念館
ナンバープレート

 2017年3月25日 ページ新設
 2022年12月11日 形式番号一覧表を追加

■ 参考文献
 ヤマケイレイルブックス2 20世紀なつかしの機関車
 Wikipedia 国鉄EF10形電気機関車


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