函谷鉾
Kanko-Hoko
2013/07/17
色鮮やかな前懸は16世紀ベルギー製タペストリーで旧約聖書の「イサクに水を供するリペカ」,平成十八年(2006)復元新調
天水引は緋羅紗地に金縫神紋が切付けられた巡行用のものに変えられる
函谷鉾が天保十年(1839)年に復興した際,左大臣一条忠香卿の御令息で昭憲皇太后の実兄,実良君(さねよしぎみ)をモデルにした稚児人形が製作され,嘉多丸(かたまる)と名付けられた。稚児衣装は西陣織で,現在の衣装は西陣織工業組合金襴部から平成十九年(2007)に新調寄贈された。
天水引の神紋は正面に帽額(もこう)紋二つ,側面には帽額紋の間に巴紋が入る。
巡行時はビニールが外され懸装品がクリアにみえる。下水引は染織家・山鹿清華の群鶏図。
辻廻しでは車方の音頭で車軸方向に綱を引き鉾を転向させる。
胴懸の右側は17世紀,李朝の朝鮮段通「梅に虎文」で平成三年復元新調品。中央は17世紀から使用しているペルシャ絨毯「赤地花唐草文」で平成二年復元新調品。左も17世紀から使用されている中国段通の「玉取り獅子文」で平成三年復元新調品
函谷鉾の見送は弘法大師真筆写紺地金文字織の金剛界礼懺文が有名であるが,この年の巡行では皆川泰蔵昨の「エジプト天空図」を懸ける。この見送にはスカラベ,タカの造形飾り金具が14個取り付けられている。
2013/07/16
網隠しは宵山まで雨に強い合成樹脂製を使用。
宵山に用いられる天水引は白地に赤と金の御神紋。
駒形提灯
左側面の囃方は笛,右側面は鉦,中央に太鼓
日没とともに人出が増す四条通。
駒形提灯は九列。近年宵山終了時には消灯と同時に一斉に落とされる
後面
鉦と太鼓方
宵山の四条通
2013/07/15
蟇股(かえるまた)飾り
大屋根の軒裏に描かれた明治画壇・今尾景年の鶏鴉(けいあ)図
鉾頭(ほこがしら)は函谷関の山稜にかかる三日月,その下に赤地の大幡(おおはた),かご状の関の中にはときを告げる鶏。
函のロゴ入り提灯
下水引は山鹿清華の群鶏図
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