E653系
 
 E653系は常磐線の485系"ひたち"系統を置き換え,主に上野−勝田・高萩間の"フレッシュひたち"として運用すべく1997年から製造されたモノクラスの系列で,DC1500V,AC20kV50Hz,AC20kV60Hzの3電源で走行可能な交直流車両となっています。主電動機の駆動方式はIGBTを用いたVVVF制御です。新製時には全車が勝田車両センター(水カツ)に所属し,K301〜K308の7両編成×8本と,いわき方に増結されるK351〜K354の4両編成×4本で構成されていました。編成毎に車体色が異なっており,K301,K305:スカーレットブロッサム(紅),K302,K308:ブルーオーシャン(青),K303,K306:イエロージョンキル(黄),K304,K307:グリーンレイク(青緑),K351〜K354:オレンジバーシモン(橙)となっていました。

←いわき・高萩・勝田方 上野方→
Tc M1 M2 T'c   Tc M2 M1 T M2 M1 T'c
クハ
E653
-100
モハ
E652
モハ
E653
クハ
E652
-100
  クハ
E653
モハ
E652
モハ
E653
サハ
E653
モハ
E652
モハ
E653
クハ
E652
*E653系はモハE653-モハE652の配列が原則と逆です。

塗色 K301・K305 K302・K308 K303・K306 K304・K307 K351〜K354

 常磐線は2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故に伴う長期間の不通区間発生のため,新造E657系「ひたち」投入後にE653系をいわき以北に転用するプランが崩れ,E653系は羽越・白新線特急「いなほ」と,北陸新幹線金沢開業後に信越本線,えちごトキめき鉄道に新設された特急「しらゆき」へ転用されました。

■ 1000番台
 「いなほ」転用にあたり,基本編成7本,付属編成1本,MM'ユニット1組,サハE653形1両の計56両に対し,強化スカート,ワイパー停止位置変更,主要聴きへの防雪カバー取り付けなどの耐寒耐雪構造の強化,電気連結器の撤去,日本海に沈む夕日と稲穂をイメージしたカラーリングへの変更,クハE652のクロE652への改造,などが成されています。7両×8(U-101〜U-108)編成。

このうち,U-108編成は2018年11月に国鉄色に塗り替えられK70編成として勝田区に転属しました。下の写真のように2019年2月から営業運転開始しています。

■ 1100番台
 「しらゆき」転用にあたり,4両付属編成3本,MM'ユニット1組,サハE653系を抜いた基本編成1本の計16両に対し,1000番台同様の耐寒耐雪構造強化を実施しています。カラーリングはアイボリー基調に紫紺と朱赤のストライプを配置しています。4両×4(H-201〜H-204)編成。

2023/3
No.D850_230304-014
2023年3月4日
E653系 K70編成
9023M 特急水戸偕楽園大宮号
常磐線 内原→赤塚
うめまつり開催中の偕楽園への臨時特急として運転されたE653系K70編成。
(2023/03/04追加)
2023/1
No.D850_230108-006
2023年1月8日
E653系 K70編成
特急 常磐日光号
常磐線 赤塚←水戸



波動用のK70を使って高萩から水戸線,東北本線経由で日光まで運転された常磐日光号。カシオペア紀行のついでに撮影。
(2023/01/09追加)
2019/2
No.D700_190202-010
2019年2月2日
E653系 K70編成
9522M E653系おかえり号
常磐線 水戸←勝田
国鉄色をまとって水カツに戻ってきたE653系。臨時快速E653系おかえり号として営業運転を開始しました。
(2019/02/02追加)
2013/11
No.D700_131130-21
2013年11月30日 11:10
E653系
常磐線 友部←内原
K306編成,臨時の回送。
(当日追加)
2013/3
No.D700_130306-4
2013年3月6日 10:01
E653系
1020M フレッシュひたち20号
常磐線 友部←内原
2013年3月16日の改正後,651系とともに常磐線特急運用からはずれることになったE653系。晴天のこの日,撮影を敢行しました。まずはスカーレットブロッサムのK305+オレンジバーシモンの11両編成。後ろの方が煙っていて??ですが,帰りに写真右側の踏切に行ってみると,道床に砕石を撒いたばかりで,列車通過時の風で白い砂煙が巻い上がってました。やめて欲しい〜。
(当日追加)
No.D700_130306-10
2013年3月6日 11:00
E653系
1024M フレッシュひたち24号
常磐線 友部←内原
続いてイエロージョンキルのK303編成。7両なので埃からはなんとか免れています。
(当日追加)
No.D700_130306-17
2013年3月6日 12:00
E653系
1028M フレッシュひたち28号
常磐線 友部←内原
お昼に通過したのはグリーンレイクのK307編成でした。
(当日追加)
No.D700_130306-22
2013年3月6日 13:00
E653系
1032M フレッシュひたち32号
常磐線 友部←内原
続いてはブルーオーシャンK308編成です。
(当日追加)
No.D700_130306-31
2013年3月6日 14:02
E653系
1036M フレッシュひたち36号
常磐線 友部←内原
グリーンレイクのK304編成+オレンジバーシモンの11両編成,2分程遅れていました。この時間になるとサイドの反射が弱くなってきたためこの撮影地はこれで終了。この後42M撮影のため,水戸に向かいました。
(当日追加)
2012/6
No.D700_120602-10
2012年6月2日
E653系
常磐線 水戸←勝田
那珂川にて。K303編成です。
(当日追加)
No.D700_120610-14
2012年6月10日
E653系
常磐線 勝田→水戸

那珂川にて。K302編成+4連です。
(2013/02/13追加)
2011/12
No.D700_111210-10
2011年12月10日
E653系
常磐線 水戸→勝田
D700+70-200mmF/2.8で後追い撮影した黄色のK303編成。テールライトは横長タイプ。前方に4両増結され11両で運転されています。
No.D700_111210-22
2011年12月10日
E653系
常磐線 水戸←勝田
那珂川を渡るブルーのK302編成,電気連結器のカバーに編成番号が表記されています。7+7の14両で運転される列車もあるため両ENDが電気連結器付き密着連結器となっており,密連にはカバーは取り付けられていません。
2011/11
No.D700_111112-59
2011年11月12日
E653系・651系
勝田車両センター
651系K105編成と並んで展示されたE653系付属編成のK351。右側はE657系K1編成です。
2007/9
No.D200_070922-1
2007年9月22日
E653系
常磐線 水戸←勝田
7+4の11連で那珂川橋梁を快走するE653系「フレッシュひたち」。上野方7両は紅色のK301編成。
2007/3
No.D070317-23
2007年3月17日
E653系
常磐線 佐和→勝田
青緑のK307編成です。外側に高輝度放電灯,内側にシールドビームヘッドランプを装備しています。
2001/11
No.404-20A
2001年11月11日
E653系
常磐線 水戸←勝田
那珂川橋梁を快走するE653系「フレッシュひたち」。
(2013/02/25追加)
1998/9
No.382-37
1998年9月6日
E653系
1012M
常磐線 水戸←勝田
7+7の14連。手前はK302編成です。
(2013/02/16追加)
1998/8
No.378-35
1998年8月1日
E653系
常磐線 内原→赤塚
青+黄の14両編成が盛夏の内原を疾走。
(2013/02/16追加)
No.380-3
1998年8月1日
E653系
常磐線 内原→赤塚
スカーレットブロッサム色の編成です。
(2013/02/16追加)
No.380-4
1998年8月1日
1030M
E653系
常磐線 内原←赤塚
グリーンレイク色編成の上りフレッシュひたち30号です。
(2013/02/16追加)

 2011年12月24日 ページ新設
 2013年2月16日  写真順序をイベント毎に再編成
 2023年3月4日  キャプション欄左右入替完了


■参考文献
 新車ガイド JR東日本E653系特急形交直流電車 東日本旅客鉄道(株)運輸車両部企画課車両設計グループ 鉄道ファン Vol.37,No.439 1997年11月 交友社


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