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小坂線は大館〜小坂間22.3kmの路線で,小坂鉱山専用鉄道として1908年9月15日に開業しました。1909年5月7日からは小坂鉄道として旅客営業を開始しています。1958年2月1日からは同和鉱業,1989年9月30日からは小坂精錬小坂鉄道となり,1994年10月1日に旅客営業廃止,2009年4月1日に路線廃止となりました。
旅客用気動車として,1962年から日本車輌でキハ2100形を7両製造し,運用されました。キハ2100形は,車両定員100名(座席70名),全長20,100mm,全幅2,860mm,全高3,675mm,自重31.8t,貫通形,両運転台車で,ディーゼル機関はDMH17H
(180PS/1,500rpm)を1基搭載,液体変速機を備えています。窓は上段Hゴム支持固定式,下段上昇式のバス窓,車内は戸袋付近のみロングシート,それ以外を固定式クロスシートとしたセミクロスシート車です。 |
形式 |
番号 |
製造年 |
経歴 |
キハ2100 |
キハ2101 |
1962年 |
1988年ワンマン化非改造,予備車。1994年旅客営業廃止後に廃車,小坂町総合博物館郷土館展示後,小坂レールパークへ移設 |
キハ2102 |
1962年 |
1983年に同和鉱業片上鉄道に転属→キハ802,片上鉄道廃止後,1995年に片上駅跡地で解体 |
キハ2103 |
1962年 |
1988年ワンマン化非改造,予備車,1993年廃車 |
キハ2104 |
1962年 |
1967年キハ2108に改番,1981年に同和鉱業片上鉄道に転属→キハ801,片上鉄道廃止後備前浄化センターで保管,2014年解体 |
キハ2105 |
1962年 |
1988年ワンマン化改造,1994年旅客営業廃止後,弘南鉄道に譲渡,黒石線で1998年まで使用,青森県「道の駅いなかだて」で展示後2013年解体 |
キハ2106 |
1967年 |
1988年ワンマン化改造,1994年旅客営業廃止後に廃車,小坂駅構内に留置 |
キハ2107 |
1967年 |
1988年ワンマン化改造,1994年旅客営業廃止後,弘南鉄道に譲渡,黒石線で1998年まで使用,青森県「道の駅いなかだて」で展示後2013年解体 |
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キハ2105 |
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No.316-15
1993年10月11日
キハ2100形
小坂鉄道 東岱野←小雪沢 |
紅葉した長木川の渓谷沿いをゆくキハ2105。キハ2105はワンマン化改造されている3両のうち,大館方正面向かって右側の標識灯と貫通渡り板の間にコネクタがあるので識別できました。
(2022/08/04追記) |
キハ2106 |
No.315-31
1993年10月11日
キハ2106
小坂鉄道 小坂←古館
腕木式の場内信号を通過し小坂駅構内に入ってくるキハ2106。ワンマン仕様となっています。 |
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No.315-33
1993年10月11日
キハ2106
小坂鉄道 小坂 |
構内入換中のキハ2106 |
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No.315-35
1993年10月11日
DD131・キハ2106
小坂鉄道 小坂 |
入換中のキハ2106はDD13の前を掠めて右奥へ。 |
キハ2107 |
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No.315-32
1993年10月11日
キハ2106・DD131・キハ2107
小坂鉄道 小坂 |
小坂駅構内。左からキハ2106,DD13の三重連貨物,右がキハ2107です。左は写真No.315-33からキハ2106と判明,右はワンマン化されていて大館方にコネクタがないのでキハ2107と判りました。 |
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No.315-36
1993年10月11日
DD131・キハ2106+キハ2107
小坂鉄道 小坂 |
前がキハ2106,後ろがキハ2107です。 |
2022年8月3日 ページ新設
2022年8月4日 車両形式判別,写真順序入替
■ 参考文献
Wikipedia 小坂精錬小坂線
Wikipedia 同和鉱業キハ2100形気動車
日本鉄道旅行地図帳 2号 東北 全国・全駅・全廃線 平成20年6月18日発行 新潮社
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