阪急電車

8000系

 8000系は1988年から1997年に神戸線・宝塚線に導入されたVVVF制御の系列です。車体にはアルミ合金を用いており,主電動機であるかご形三相交流誘導電動機の出力は170kW×4に増強され,3M5Tでも現行ダイヤを維持できる性能を持っています。当初額縁形状で登場しましたが,通過時の風圧など課題があり後期に製造された車輌は前面形状が変えられています。
 8040形は1997年3月に宝塚線から能勢電鉄に直通する日生エクスプレスの10両運転のため,Mc-Tcの3本が増備されたもので,8200系の仕様を取り入れ,前面形状や設計最高速度(従来120km/h→130km/h)を変更,主電動機出力200kW×3台,1C1M×3,ベクトル制御となっています。
■ 新製車 (98両)
形式 車番 製造年 主な仕様・相違点
8000
(Mc1)
8000-8008 8020 1988-1992 梅田向き,パンタグラフ2基,主電動機170kW×4,歯車比5.31,8004以降5.33,台車FS369A,定員132名,8006以降正面の飾り帯省略,8020は正面車番移設,Hエンブレム無し
8030-8035 1992-1993 同上,増結用,8033以降正面くの字傾斜スタイルに変更
8100
(Mc2)
8100-8108 8120 1988-1992 神戸・宝塚向き,主電動機170kW×4,歯車比5.31,8104以降5.33,台車FS369A,定員132名,8102-8107はクロスシート,8106以降正面の飾り帯省略,8120は正面車番移設,Hエンブレム無し
8500
(M1)
8500-8508 8520 1988-1992 パンタグラフ2基,主電動機170kW×4,歯車比5.31,8504以降5.33,台車FS369A,定員142名,8502-8507はクロスシート
8600
(M2)
8600-8608 8620 1988-1996 主電動機170kW×4,歯車比5.31,8604以降5.33,台車FS369A,定員142名
8150
(Tc2)
8150-8155 1992-1993 神戸・宝塚向き,台車FS069A,定員132名
8550
(T1)
8550-8558 8650-8658 8570 8670 1988-1992 補機搭載,台車FS069A,定員142名
8750
(T2)
8750-8758 8780-8788 8770 8790 1988-1996 補機無し,台車FS069A,定員142名
 8040形
8040
(Mc1)
8040-8042 1997 梅田向き,シングルアームパンタグラフ2基,主電動機SEA-350(200kW)×3,歯車比6.13,台車SS139A,定員132名
8190
(Tc2)
8190-8192 1997 神戸・宝塚向き,台車SS039A,定員132名
8000F〜8008F: 8両(8002F〜8007Fは三宮/宝塚方2両クロスシート)
8020F:6両→8両
8030F〜8035F:2両(増結用,8033F〜8035Fは正面くの字形状)
8040F〜8042F:2両(増結用,8200系に準じた形状)
8000-8008 8020
No.CP060103-1
(息子撮影)
2006年1月3日
8002F
8002他 8両
特急 梅田行
神戸線 岡本
梅田 8002-8602-8552-8752-8782-8652-8502-8102 高速神戸

岡本に停車した特急が発車するところです。8002Fは4M4Tで8502と8102はクロスシート車。
(2024/03/22ワイド化)
No.D700_111113-97
2011年11月13日
8020F
8020他 8両
特急 梅田行
神戸線 芦屋川



梅田 8020-8620-8570-8770-8670-8790-8520-8120 新開地


上の8002Fとは異なり車番が車掌台窓下に移設されています。
(2011/11/19追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120101-152
2012年1月1日
8008F
8008他 8両
普通 三宮行
神戸線 芦屋川
梅田 8008-8608-8558-8758-8788-8658-8508-8108 三宮

芦屋川停車中の8008F。シングルアームパンタグラフが目立ちます。
(2012/01/08追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120103-209
2012年1月3日
8020F
8120他 8両
普通 三宮行
神戸線 芦屋川
梅田 8020-8620-8570-8770-8670-8790-8520-8120 三宮

芦屋川停車中の8020F。
(2024/03/22追加)
No.D700_131228-50
2013年12月28日
8008F
8008他 8両
特急 新開地行
神戸線 梅田



梅田 8008-8608-8558-8758-8788-8658-8508-8108 新開地


年末の梅田で発車を待つ8008編成。
(2014/01/11追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_180815-521
2018年8月15日
8003F
8103他 8両
特急 梅田行
神戸線 六甲
梅田 8003-8603-8553-8753-8783-8653-8503-8103 新開地

上のEXPO編成が新開地から戻ってきました。
(2018/09/17追加 2024/03/22シャドー調整)
No.D700_190430-022
2019年4月30日
8004F
8004他 8両
急行 宝塚行
宝塚線 梅田



梅田 8004-8604-8554-8754-8784-8654-8504-8104 宝塚


8004Fの宝塚行き。梅田方には10両増結用の電気連結器を備えています。
(2019/06/09追加
2024/03/22シャドー調整)
No.D700_190430-024
2019年4月30日
8004F
8004他 8両
急行 宝塚行
宝塚線 梅田
梅田 8004-8604-8554-8754-8784-8654-8504-8104 宝塚

ピカピカに磨かれた梅田駅で9010Fと並んだ8004F。
(2019/06/09追加 2024/03/22シャドー調整)
No.D700_190430-125
2019年4月30日
8005F
8005他 8両
急行 梅田行
宝塚線 中津→梅田
梅田 8005-8605-8555-8755-8785-8655-8505-8105 宝塚

終着梅田に進入する宝塚線の8005F。
(2019/06/23追加)
No.D700_190430-160
2019年4月30日
8007F
8007他 8両
普通 雲雀丘花屋敷行
宝塚線 中津←梅田
梅田 8007-8607-8557-8757-8787-8657-8507-8107 宝塚

梅田を出る8007F。
(2019/06/23追加)
8030-8035
No.D700_160102-034
2016年1月2日
8035F+7023F
8035他 8両
特急 梅田行
神戸線 芦屋川
梅田 8035-8155+7023-7523-7763-7773-7623-7123 新開地

梅田寄りに2次形と呼ばれるくの字形状の3035Fの付属編成2両を増結した7023Fが芦屋川を通過
(2016/01/10追加 2024/03/22シャドー調整)
8100-8108 8120
No.D700_120101-147
2012年1月1日
8003F
8103他 8両
普通 梅田行
神戸線 夙川←芦屋川



梅田 8003-8603-8553-8753-8783-8653-8503-8103 三宮


芦屋川を出る8003F。この8003Fは車番が貫通扉中央から車掌台窓下窓下に移設されています。ヘッドマークを取り付けた時にも車番を確認できるのでありがたい措置ですが,伝統の阪急スタイルが失われていくのは寂しい気もします。
(2012/01/08追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120101-151
2012年1月1日
8008F
8108他 8両
普通 三宮行
神戸線 夙川−芦屋川
梅田 8008-8608-8558-8758-8788-8658-8508-8108 三宮

7000Fとすれ違う8008F。8002F〜8007Fの神戸方の2両はクロスシートを採用しましたが,この8008Fではロングシートに戻っています。
(2012/01/08追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120101-153
2012年1月1日
8002F
8102他 8両
普通 梅田
神戸線 芦屋川→夙川
梅田 8002-8602-8552-8752-8782-8652-8502-8102 三宮

芦屋川を発車する8002Fの追い写し,順光ですがインカーブと信号のため編成全体が入りません。c#8102はクロスシート車で,前面窓下の額縁を埋める改造を受けています。
(2012/01/08追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120101-159
2012年1月1日
8001F
8101他 8両
普通 三宮行
神戸線 阪急六甲
梅田 8001-8601-8551-8751-8781-8651-8501-8101 三宮

六甲に到着する普通三宮行き。
(2012/01/08追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120101-163
2012年1月1日
8008F
8108他 8両
普通 梅田行
神戸線 阪急六甲
梅田 8008-8608-8558-8758-8788-8658-8508-8108 三宮

芦屋川で撮影した8008Fが三宮から戻ってきました。
(2012/01/08追加 2024/03/22ワイド化)
No.D700_120103-208
2012年1月3日
8020F
8120他 8両
普通 三宮行
神戸線 夙川→芦屋川
梅田 8020-8620-8570-8770-8670-8790-8520-8120 三宮

芦屋川に到着する8020F。この写真は前日大阪駅で特急日本海を撮ったときのISO2000のまま撮影してしまい,車体が白く飛んでしまいましたが,NX2の露出補正で復活。
(2024/03/22ワイド化)
No.D700_180815-512
2018年8月15日
8003F
8103他 8両
特急 新開地行
神戸線 御影→六甲
梅田 8003-8603-8553-8753-8783-8653-8503-8103 新開地

EXPO2025マーク付きの8000系。EXPOといえばその昔,阪急電車にEXPO70のシールが貼ってあったのを思い出します。
(2018/09/17追加 2024/03/22シャドー調整)
No.D700_180815-520
2018年8月15日
8008F
8108他 8両
特急 新開地行
神戸線 六甲
梅田 8008-8608-8558-8758-8788-8658-8508-8108 新開地

神戸線は須磨浦公園行きの特急がなくなり新開地行きばかりなのでちょっと物足りないですね。
(2018/09/17追加 2024/03/22シャドー調整)

 2009年7月25日 ページ作成開始
 2009年8月15日 ページ公開
 2009年11月28日 編成表作成
 2011年11月19日 形式毎ページ分離
 2012年1月8日 イベント毎昇順構成に変更
 2024年3月21日 新製車一覧表を追加
 2024年3月21日 キャプション欄左右入替完了
 2024年3月22日 各写真に編成を追記
 2024年3月22日 写真ワイド化完了
 2024年3月22日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年3月22日 イベント毎昇順から形式番台毎時系列に並べ替え
 2024年3月22日 新製車一覧表から写真へのリンクを設置


■参考文献
 ・神戸大学鉄道研究会編 丙線 第30号 阪急電鉄特集 1984年11月発行
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 328 1988年8月号
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 332 1988年12月号
 ・阪急電鉄・諸河 久共著 日本の私鉄F 阪急 カラーブックス 保育社
 ・阪急電鉄開業100周年記念HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて 2010 阪急コミュニケーションズ
 ・山口益生 阪急電車 JTBパブリッシング 2012年
 ・Wikipedia 阪急8000系電車


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