阪急電車

800系
 800系は戦後1949‐1950年に神戸線専用として14両製作された2扉車で,当初700系として製造されましたが,京都線の700系との重複を避けるため翌年改番されました。戦前設計の920系の仕様を継承しながら細部は変更されています。車体長は17.7m,車体幅は2.75mで,920系より若干拡張されています。
■ 新製車 (1950/4 改番後)
形式 車番 製造年 主な仕様・相違点
800
(Mc)
800‐804 1949 1次車,梅田向き,半鋼製車体,前面貫通構造
805‐806 1950 2次車,梅田向き,屋根は1次車同様木製,車体は全鋼製,前面非貫通構造
850
(Tc)
850‐854 1949 1次車,神戸向き,半鋼製車体,前面貫通構造
855‐856 1950 2次車,神戸向き,屋根は1次車同様木製,車体は全鋼製,前面非貫通構造
■ 編成
 1976‐1978年頃の神戸線804Fと1981年前後の甲陽線801Fの編成。いずれも800系より年式の古い900形や920系を中間に挟んだ編成となっています。(神戸駅は1968/4/7三宮駅に改称)
←梅田 三宮→
804F
800系1次車804・854を両端に配し中間に900形と920系を組み込んだ神戸線7両編成
←甲陽園 夙川→  
801F
1981年頃の甲陽線の編成
850‐854
No.N8106‐15
1981年9月2日
801F
851他 3両
普通 甲陽園行
甲陽線 苦楽園口←夙川



甲陽園 801‐941‐851 夙川

甲山をバックに苦楽園口方面に向かう2扉×3両。甲陽線の851。851は1949年に801(Mc車)とペアで誕生した800系第2編成のTc車です。夙川は芦屋川寄りの側線で神戸本線とつながっており,この側線で車両を入れ替えます。したがって,甲陽園寄りが梅田向き(M車)となります。

 2009年7月25日 ページ作成開始
 2009年8月15日 ページ公開
 2009年11月28日 編成表作成
 2011年11月19日 形式毎ページ分離
 2024年2月16日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年2月16日 写真ワイド化完了
 2024年2月16日 キャプション欄左右入替完了
 2024年2月16日 新製車一覧表を追加
 2024年2月16日 編成表見直し


■参考文献
 ・神戸大学鉄道研究会編 丙線 第30号 阪急電鉄特集 1984年11月発行
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 328 1988年8月号
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 332 1988年12月号
 ・阪急電鉄・諸河 久共著 日本の私鉄F 阪急 カラーブックス 保育社
 ・阪急電鉄開業100周年記念HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて 2010 阪急コミュニケーションズ


Kano鉄道局TOP
蒸気機関車 電気機関車 ディーゼル機関車 客車 電車 気動車 新幹線